慢性疼痛

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慢性疼痛とは

痛みには急性痛と慢性痛の2種類があります。急性痛と呼ばれる、けがや病気が原因で生じる痛みは、身体を守る反応の一つです。痛みを感じることで、治療のきっかけとなり、原因となっているけがや病気が治れば、痛みもなくなります。もう一つの慢性痛は、急性痛の治療をした後も3か月以上痛みが続き、日常生活に支障をきたすことがあります。慢性痛に悩んでいる人は多く、ひざの慢性痛で820万人以上、腰の慢性痛で1020万人以上の人々が悩んでいると言われています。

慢性疼痛の原因

人間は、痛みを脳で受け取り、心で感じます。けがや何らかの原因で痛みが生じるとき、多くの人は不安や恐怖を感じやすくなります。「痛みが続くのではないか」と、不安感が長く続くと脳が痛みに過敏になり、けがが治っても痛みが続くことがあります。さらに、原因が分からない場合でも、なぜか、痛みを感じるようになってしまうことさえあります。また、社会的な要因も慢性痛の原因になることがあります。職場や家庭などの人間関係によるストレスや、特殊な姿勢で長時間作業を続けるといった仕事内容が原因で痛みが続くこともあります。

Method

慢性疼痛の治療方法

代表的な治療方法

薬物療法

痛み止めは、ロキソニン、アスピリン、セレコックス、ボルタレンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が一般的とされています。これらは、体内で炎症などを引き起こす体内物質プロスタグランジンの生成を抑え、炎症や痛みなどを抑え、熱を下げる薬となります。

リハビリ・運動療法

運動療法は、安静や生活指導等と比較すると、神経障害性疼痛(慢性疼痛)と機能障害に対して有効であり、慢性腰痛、変形性ひざ関節症、慢性頸部痛については強く推奨されています。当院では、専門医の指示に従い、理学療法士・作業療法士が対応いたします。体を動かすこと自体が痛みに良い影響をもたらします。徐々に体を動かしていき、日常生活のレベルを上げることで、充実した生活に戻ることが可能となります。

神経ブロック

神経や神経周辺に局所麻酔薬を注射して、痛みの伝わる経路をブロックします。一時的な麻酔効果だけでなく、興奮して過敏になった神経を落ち着かせ、患部の状態を改善させます。「トリガーポイント注射」や「硬膜外ブロック」、「仙骨ブロック」など、痛みの部位と適応を見極めて使い分けます。

再生医療による治療方法

幹細胞点滴

幹細胞を利用した再生治療には、内臓のように直接注射できない部位があるため、幹細胞点滴という方法で、静脈注射によって全身に幹細胞を送り届け、損傷部位の修復や機能回復、炎症の抑制を促します。患者さまに腹部の脂肪組織を約10mlの脂肪組織を採取し、培養センターで分化(変化)できる幹細胞を培養、6 週間後に、培養されたご自身の幹細胞を静脈内へ点滴します。

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