脂肪由来幹細胞治療

About

脂肪由来幹細胞治療について

脂肪由来幹細胞(ASC)治療とは、再生医療である幹細胞治療の一種で、患者さまの腹部から採取する脂肪に含まれる「幹細胞」の力を活用する治療です。抗炎症作用により痛みを緩和したり、自然治癒が望めない軟骨組織などの修復が期待できる再生医療の一つとして実用化が始まっています。

当院の脂肪由来細胞(ASC)治療

当院では、患者さまの腹部から採取した脂肪由来幹細胞を再生医療センターにて幹細胞を培養します。
専用の培養液にて脂肪由来幹細胞の数を採取時の400〜600倍である1億個以上へと増殖させます。
その後、再度ご来院いただき、関節症の患部に注入します。

厚生労働省からの承認

日本では再生医療等安全性確保法(自由診療の下、臨床研究の枠組みで再生医療を行うための法律)のもと、再生医療等提供計画を厚生労働省に提出し、特定認定再生医療等委員会の審査を経て受理された医療機関が、再生医療を提供できます。
ふどう整形外科クリニックの脂肪由来幹細胞(ASC)治療も、厚生労働省に受理された第二種再生医療等提供計画に準じた内容でご提供しております。

計画番号:PB5220014

計画名:自己脂肪由来間葉系幹細胞の関節内投与による整形外科疾患の治療

Effect

脂肪由来幹細胞治療の効果

主な効果

抗炎症作用

脂肪由来幹細胞(ASC)の属する間葉系幹細胞には抗炎症作用があるとされており、炎症に応じて現れるT細胞をコントロールすることにより免疫調節機能を果たしているとされます。脂肪由来幹細胞(ASC)は炎症を起こしている部位、例えば変形性ひざ関節症であればひざなど、患部に注入することで炎症反応を鎮めるための中心的な役割を果たすと考えられています。これらの仕組みによって関節症の炎症が沈静化するに伴い、痛みの軽減が期待できます。

組織修復促進

先述したように幹細胞には他の細胞へと変化する能力(分化能)があります。幹細胞を採取する部位によってどの細胞に変化するかは差異があるとされており、皮下脂肪から採取される脂肪由来幹細胞(ASC)は骨や軟骨組織へ変化することが期待できるとされています。よって、変形性関節症などの関節疾患によってすり減った軟骨や骨の再生を期待することができます。

疾患別の効果

変形性ひざ関節症・変形性足関節症・変形性肩関節症

変形性関節症は、筋力低下、加齢、肥満などのきっかけにより、関節の機能が低下し、軟骨や半月板のかみ合わせが緩んで変形や断裂を起こし、多くの場合、炎症による関節液の過剰滞留があり、痛みを伴う病気です。脂肪由来幹細胞は、軟骨を含む多様な細胞に分化できる能力を持つことから、変形性関節症により傷ついた軟骨の再生に役立ちます。また、脂肪由来幹細胞には炎症を抑える効果のある物質を分泌する性質があり、炎症を抑えることにより症状の悪化を防ぐ効果が期待できます。



スポーツ活動による怪我や病気

半月板損傷・肩腱板損傷など、関節や靭帯、筋肉、骨などの損傷に対して、従来の治療法では、必ず一定期間の安静が必要とされます。組織の治癒・回復には、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。しかし、近年注目されている再生医療を用いた治療であれば、損傷した組織を修復・再生することが可能となり、治療期間の短縮によるスポーツへの早期復帰も期待できます。本来手術が必要だった怪我も、再生医療によって手術を回避できる場合もあり、手術後の後遺症の心配も軽減できます。

肩の病気

肩の腱盤断裂・腱盤損傷などに効果が期待できます。

Risk

脂肪由来幹細胞治療のリスクについて

効果に個人差がある

薬剤と違い、人体の脂肪から採取される幹細胞を活用する治療法になるので、生体組織を活用する性質上、効果には個人差があります。 脂肪由来幹細胞(ASC)治療による効果が見込めるかどうかは患部の状態や疾患の進行度などに応じて変わります。まずは診察を通じて効果がありそうか確認しますので、ご興味をお持ちの方は一度お越しください。

Price

脂肪由来幹細胞治療の料金

脂肪由来幹細胞治療

片ひざ  800,000円(税抜)

両ひざ  1,000,000円(税抜)

他 1部位 800,000円(税抜)

※再生医療は保険外治療となります。

Disease

効果が期待できる疾患について

代表的な疾患

変形性関節症

変形性ひざ関節症・変形性肩関節症・変形性足関節症・母指CM関節症など

スポーツ活動によるけが

半月板損傷・肩の腱盤断裂・腱盤損傷

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